2012年6月17日日曜日

2011.07.18 ワルシャワ鉄道博物館/ポーランド

今日はクラクフを発ち、首都ワルシャワへと向かう。
クラクフ中央駅8時発のEIC3108列車・ワルシャワ東駅行きに乗ることにする。
ワルシャワまでは293km・所要2時間54分。この列車はクラクフ中央駅を出ると次はワルシャワ西駅まで停まらない、二都間ノンストップ特急である。
客車列車だが途中、最高速度160kmの高速新線を経由するため、鉄道インフラが遅れ気味のポーランドとしてはかなり速い。その代わり運賃は1等指定券込で153.5ズロチ(4390円)と、先日乗車したレシュノ→クラクフ360km・1等91.5ズロチに比べると割高だ。

指定された1等コンパートメント車に乗り込むと、ワルシャワに出張すると見受けられるビジネスマンばかり。
新聞を読んだり書類に目を通したりと、先日の酒盛りドンチャン騒ぎ急行とは大違いで大変静かで快適な空間である。
車窓は曇り空に淡々と草原地帯が続き、特段目を見張るような風景は無いままワルシャワ西駅、そして地下に入ってワルシャワ中央駅に到着した。
ワルシャワは小雨模様で7月後半というのに薄寒い。
駅前は殺風景な箱型のビルと直線の幹線道路。いかにも旧社会主義国という雰囲気が漂っている。

早速ワルシャワ中央駅から国電・路面電車で1駅目、旧ワルシャワ本駅を活用したワルシャワ鉄道博物館に行ってみる。
本日月曜日は入場料10ズロチ(290円)が無料! 東欧圏の博物館でおなじみの撮影料12ズロチのみ支払って館内に入る。

博物館建物内の見学は後回しにして、まずは屋外展示の車両を見に行く。
過去に訪れた人のブログを見ると、屋外展示場は閉鎖されていて係の人に頼んで開けてもらったといった記述もあったが、普通に入ることが可能だった。
平日のお昼間ということで小さな子供連れのお母さんなどがパラパラといるくらいで、お客さんは少ない。

突然目に飛び込んできたのが、この装甲列車PzTrWg16型!
1942年にドイツで製造された車両で、現存するのはヨーロッパではこの1両のみとのこと。
ワルシャワ鉄道博物館の目玉車両のようで、これは凄い。
第二次大戦後は戦利品としてポーランド軍に所属していたとある。


昔のホーム跡に30両を超える機関車がズラリと並ぶ。
特徴的なデザインのPm3 1940年・ドイツ製。

ナローSLのRyś 1946年・ポーランド製。
訪れたとき、ボランティアらしき人が作業をしていて、ちょうど塗り終えたばかりでピカピカになっていた。

Pt47 1947年・ポーランド製。

Os24 1926年・ポーランド製。

Pm2 1936年・ドイツ製。

Ty51 1958年・ポーランド製。

Ol49  1952年・ポーランド製。

 Ty42  1946年・ポーランド製。

Tkbb  1934年・ドイツ製。
ユーモラスな形状に思わず笑ってしまいそうになるが、これは無火機関車というもので、外部から蒸気を供給してこの丸いタンクに貯め、その蒸気によって走るらしい。
火気厳禁の工場などで使用されたようだ。

展示車両の半数以上は蒸気機関車だが、ディーゼル機関車・電気機関車・貨車などもある。
SM15  1965年・ポーランド製のディーゼル機関車。

SM25 1962年・ポーランド製。

ST44  1965年・ソ連製(現在のウクライナ製)。

つづいて電気機関車。
EU20  1957年・東ドイツ製。
丸みを帯びた形状がなかなか良い感じで、正面の窓とその下のVデザインからEF58を思い起こす。

EP02  1954年・ポーランド製。
こちらは平面的な形状。前照灯がなんとも面白い位置にある。

ET21 1960年・ポーランド製。



イタリア・フィアット製のディーゼルカーSD80
第二次大戦後にイタリアから購入し、ワルシャワ~クラクフ・グディニア間などで使用されていた。
現在、保存に向けた大規模修繕工事中とのこと。

都心部にこれほど広い車両展示スペースを持つ鉄道博物館があるとは驚きである。
車両に関する説明板がほとんど無いことと、車両の間隔が狭く撮影しづらい点は少々残念だが、屋外にもかかわらず車両が朽ち果てておらず状態が良いのが素晴らしい。
ナローSLの塗装が行われているところにたまたま出くわしたが、そうした地道なメンテナンスがこの良好な保存状態を保っているのだろう。
旧型ディーゼルカーや電車の保存展示もあるとさらに嬉しいのだが、とにもかくにも大満足・大収穫のワルシャワ鉄道博物館訪問だった。

館内の展示物も充実!



★ワルシャワ鉄道博物館
http://www.muzeumkolejnictwa.waw.pl/PL/Home/Default.aspx